日本の男性の約80パーセントは包茎であるといわれています。包茎にも様々な種類があり、その中でも真性包茎と呼ばれるものは、亀頭先端部分の包皮が狭すぎて、亀頭の露出が全く難しい状態を指します。勃起や性交渉のみならず、排尿の際にも支障をきたし、長年放置してしまった場合には、亀頭と包皮の内側が癒着する可能性もあるため、できる限り早急な治療が求められます。
しかし真性包茎手術を受けようと思っても、術後にどのような過ごし方をすればよいのかわからないという人は多いものです。仕事や学校いかなければならない人も多いため、これから真性包茎の手術を受けるにあたり、事前に手術後の過ごし方について把握しておきましょう。
真性包茎の手術後2週間の流れを把握しておこう
真性包茎の手術を受けた場合には、術後約2週間はしっかりと様子を見ます。まず手術当日は、一般的に外側と内側の包帯はしたままとなっています。多少の痛みや出血であれば問題はないでしょう。手術後2週間はタオルで体を洗うことになり、3日目からは包帯をしたままであればシャワーを浴びることが可能となります。
翌日は一番外側の包帯だけを外しますが、内側はしたままにしておきます。ペニスのはれや注射部位の変色などが起こってくるかもしれませんが、これは通常のことであり特に心配はありません。2日目も包帯はしたままで、この時点で特に異状がなければ一安心できます。3日目にはお風呂で包帯をしたままシャワーを浴びましょう。頭や体を洗い清潔にしたら、包帯をゆっくりと全部はずしていきます。
シャワーのお湯を使い、手術を行った際の糸の付近を中心とし、30秒ほど軽く洗浄します。洗浄が終わったらタオルでそっと拭いて、新しい包帯を巻きます。同じように7日目までは特に丁寧に洗浄するように心がけましょう。はれや変色なども少しずつ引いていくので、8日目からは包帯を巻かずに露出させるようにします。
経過が順調であればこのころから抜糸が可能となります。抜糸が終われば湯船につかり入浴も可能です。時々勃起をさせてリハビリを始めるようにしましょう。術後2週間が過ぎると性交渉も出来るようになるでしょう。
日常生活を送るうえでの注意点
真性包茎の手術が終わった場合には、よほどのことがない限り入院はせずにその日に帰ることになるでしょう。そのためその日から日常生活を送る上での注意点を把握しておくことも大切です。まず一番気になるのがトイレと言えるでしょう。
真性包茎の手術の後は、ペニスに包帯を巻くことになりますが、包帯は先端部分には巻きません。そのため排尿などは通常通り行うことができるでしょう。真性包茎の手術の後に排尿をした場合には、場合によっては尿が飛び散ってしまうこともあるでしょう。そのため男性用の便器などを使用するのではなく、洋式トイレなどを使用した方が安心です。
入浴に関しては、手術の当日はシャワーも入浴も控えなくてはなりません。原則としてシャワーは翌日から浴びるようにしましょう。しかし術後の経過により、場合によっては翌々日からになるケースも見られます。術後2から3日は、施術の部分に水がかからないように注意ししなければなりません。ビニール袋で覆うなどの工夫を行いましょう。
真性包茎の施術から3、4週間ほどは、激しい運動は控えましょう。すぐに激しい運動をしてしまうと、傷口から出血などが起こり、仕上がりに悪い影響が出る可能性も考えられます。しばらくの間は安静に過ごすことを心掛けます。
真性包茎の手術後には適切なケアをしよう
一般的に真性包茎の手術が行われた後には、飲み薬と塗り薬の二つの薬が処方されます。万が一痛みが強くてがまんができない時だけに鎮痛剤を使用するようにしましょう。鎮痛剤は水と一緒に飲み、3から4時間ほどたてば、さらに追加して飲むことも可能です。
包帯を外す場合には、場合によってはかさぶたでくっついているようなこともあるかもしれません。このような状態がみられた場合には、1枚1枚慎重にはがすようにして取りましょう。
アフターケアがしっかり整っているクリニックで手術を受けた場合には、真性包茎手術後のケアがしっかりと受けられるでしょう。アフターケアに関しては、まず第一に傷跡や痛みに対するものがあげられます。消毒液や包帯、化膿止めや痛み止めなどが処方され、手術が終わった後には、包帯の巻き方なども教えてもらえるでしょう。そのためわざわざ通院して巻き替えを行う必要もなく、自分でケアすることができます。
また傷跡や痛みのケア以外にも、心のケアにも相談に乗ってくれることでしょう。たとえ十分に説明を受けてから手術を受けたとしても、術後に大きな不安を抱えることもあるものです。いつでも相談を受けられるため、術後の経過が不安な場合には、電話やメールなどで相談してみると良いでしょう。
まとめ
多くの人が真性包茎の手術を受けることには、不安や心配がつきまとうものです。実際に十分な説明を受けて手術に臨んだとしても、完全な状態になるまでにはある程度の時間がかかります。一番大切なことは手術後に安静にして過ごすことです。無理をして動いたりすると、仕上がりに悪影響を及ぼす可能性もあります。
手術後2日目まではやや大変に感じるかもしれませんが、3日目に入るとシャワーも可能となり、かなり楽に感じてくることでしょう。手術をする前と後ではペニスの形ががらりと変わってしまうため、最初は大きな違和感を感じるかもしれません。しかし次第に慣れ、自分のペニスとなっていくので気長にリハビリをしていきましょう。